楽しむために鍛える

現在、世界の3大スポーツイベントの一つと言われる、ラグビーのワールドカップが開催されている。
そろそろ決勝トーナメントが始まるのだが、見ているといろいろ気付くことがある。

もちろん、ラグビーのゲームを見ていて興奮もするし、知らないうちに手に力が入っていたりもするのだが、それとは別に冷静にゲームを分析している自分があるのだ。

動きを見ながら、プレイヤー、レフリーの動きを見て、考えていることや思っていることを分析しているのだ。
これがまた楽しい。
もちろんコーチの心中も感じられる。

なぜそうなるかといえば、コーチン、レフリー、プレイヤーとしてのそれぞれの経験があり、それらについて多少なりとも学習し、知っているからである。
知ってることが楽しむことにつながっているのだ。

今大会でも日本は予選リーグで3敗1引き分けという結果で決勝トーナメントには進めなかったが、見ていて思うのは、やはりフィットネス(体力)の差である。
強豪チームは自由に考えるラグビーをしていて、なおかつそれを実現するためのフィットネスがすばらしい。

先日、ラグビーの他のコーチと話をしていたときに「彼らは鍛えることが楽しむことにつながると知っているから」と言っていたが、まさにその通りであると思う。

おそらく、ラグビーをより楽しむために、徹底的に鍛えているのだろう。

楽しむために鍛える。
鍛えれば楽しめる。

私がラグビーを全体的に楽しめるのも、それなりの経験をし、知識があるからだし、強豪チームが勝つという最大の楽しみを得られるのも、徹底的に鍛えたからであろう。

物を作るという楽しみのために一生懸命に勉強する、というのもあるだろう。
よりよい仕事をすることを楽しみととらえ、そのために勉強することができれば成果が上がるだろう。

だから、学ぶときにはぜひ、その先にある「楽しさ」を意識してもらいたい。

「楽しさ」はものを学ぶためのとても大きなモチベーションになる。

鍛えるの中には「考える力を鍛える」ことも含まれているが、これからも「本当の楽しさ」をモチベーションに鍛えられるような場をたくさん作っていきたい。

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