ワークショップの力

力(ちから)である。か、ではない。

ワークショップで学ぶ、というと、実際のワークショップ、もしくは、ちゃんと機能するワークショップを体験したことがない人は「ただ話しているだけで学べるのか?」と考えるだろう。

講師講習をしていても、「研修にディスカッションは取り入れてるのだが、数分の時間しか割り当てていなかった」という話を聞くことがある。
これは本当のワークショップの力を知らないからだ。
この講師の方は、私の講習を受けて「きちんと時間をとってやろうと思った」という感想を残してくれた。

ワークショップは実施することが目的ではない。
それにより学ぶことが目的なのである。

ワークショップには実際に学ばせる力がある。
私の経験からもこれは断言できるし、そもそも力がなければ、学習の一形態としてあがることもないだろう。

大事なのは、適切な方法で実施すること、なのである。

学習の道具としてのワークショップの力を引き出すための、私の考えるポイントは次のようなものである。

・コミュニケーションスキルがある、もしくは意識を持っている。
・話ができる、もしくはしなければいけない状況を作る。
・ファシリテーターがいる、もしくはファシリテーションに意識を持っている。
・目的をもった課題を設定する。
・必要な時間を割り当てる。
・モチベーションを高める。
・発表、振り返りを行う。

これらをきちんと行うことで、ワークショップは非常に大きな力を発揮するのだ。

ワークショップの力とは、考えさせる力である。
人の脳みそも使って考えることができるのが、ワークショップの力なのである。

ワークショップを実施する場合には、考える力こそが学ぶ力につながることを、常に意識していなければならない。

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