あまり大きなニュースにならないのが悲しいのだが、今、ニュージーランドでラグビーワールドカップが開催されている。
すばらしいゲームがたくさん見られるので、とても楽しいのだが、おもしろいのは私の属するラグビースクールで子供達に身につけさせましょう、と言われているプレーがたくさん出てくることである。
何を当たり前のことを言っているんだ、と思われるだろうが、実は当たり前ではなかったりする。
ボールを持ったら自分から倒れてラックを作るプレー、ボールを持ったら相手にぶつかりにいくプレーなどは子供のゲームでよく見るのだが、それは世界のトップレベルのラグビーではないものである。
実際には、ボールを持ったらディフェンスのいないスペースを狙い、当たってもローリングしてかわし、それができなければボールを守りつつ活かす、というプレーなのだが、ぱっと見るとぶつかりにいって倒れているように見えるだけなのだが、子供にはボールを持ったら相手に当たりにいって、自分から倒れてラックを作りなさい、と言っているのだろう。
ボールを持ったら倒れないのが基本なのだが、そうは言われていないスクールも多い。
私の属するスクールでは、倒れない、スペースを使うというのを基本として教えようとしている。
指導者が全部それを理解してそのような指導をしているかについては、まだ疑問の余地があるが、少なくとも基本的な方針はそうである。
ここのところ、子供達を直接指導することが少なくなっているのだが、少し子供達を指導したくなってきた。
結局のところ、指導者の力量なんて指導ができて、指導をしてなんぼ、なのだ。