勉強会の手応え

昨年12月で勉強会の開催が3回を数えた。
今のところの仕切りは私がおこなっているが、あえて自由度を高くしていることもあり、とても面白い「勉強の場」になっている。

学べる内容はよりシンプルになるし、答えにたどり着く精度も上がる。
さらに過程を端折らないため、自分たちで出した結果への納得度が高い。

私にとっても面白い場である。

これまで何年も「考える」を伝えるときに使ってきた私の中の整理を超える答えが、サクッと出てきてしまったりするのだから、悔しくなりそうな勢いである。他にもどのあたりで迷いやすいのか、どんな言葉がきっかけになるのか、など、多くの気づきをもらえる。

出てくる結果は、シンプルである。
3日間で出てきた結果だけを、言葉で簡潔に語れば3分で話せるだろう。
だが、誰も3分で教えて欲しいとは言わない。

結果だけ見れば簡単なのだが、その結果につながる理由や流れまで一緒にまとめて理解してしまっているからだろう。
全体が見えていく快感はいいものである。

十分な時間をかけて行うグループワークには、適切なファシリテーションも欠かせない。
私が時々口を出したりしているが、放っておけばグループワークの中で独自のファシリテーションの基本も見られる。

グループワークの進め方も、だんだん、ロジカルシンキングのように洗練されていくだろう。

できるようになった後で理論を学ぶことは、驚くほど効率が良い。言葉にはできていなくても知っていることなのだから、パズルのピースがはまるように、気持ちがいいように収まっていく。
できるようになる過程で、さまざまな試行錯誤を繰り返しているから、理解そのものにも厚みがある。

あるところまでいったら、学びは、驚くような加速を見せることだろう。
すべてがハマっていく時の快感をどのように表現してくれるか楽しみである。

そんな妄想をしたくなるのが、今の勉強会の手応えである。

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