学び方

以前に、ブログを見てウガンダからご連絡をいただいた方と、年末年始に帰省された際にお目にかかることができた。

つい時を忘れ話してしまい、次の予定がぎりぎりになってしまったのだが、とても楽しい時間を過ごさせていただくことができた。

いろいろなお話をさせてもらったのだが、一つ、とても印象的だったことがある。

それは、その方が、熱心にとてもたくさんメモを取られていたことだ。
私と話をしていた2時間半ほどの間に、小さめのノートに4ページも5ページもメモを取られていた。

コミュニケーション研修などで「メモを取っていると相手の話を聞けなくなります」ということは多いのだが、その方のメモの取り方は、そういう一般的なレベルを超えていた。

何でも活かしてやろうという執念さえ感じられる、聞くことをおろそかにしないメモの取り方だったのだ。

それを見て、私はこれまでこんなに一生懸命に何かを学ぼうとしていただろうか、と考えてしまった。
本を読み、それを元に実践をし、振り返りそこから気づきを得て次を考える、ということは日常的にしている。
本を読むときにも、これは、と思うものについては、読み急がないよう、構造化できるようにマインドマップなどにプロットしながら読むようにもしている。

しかし人からなにかを学ぼうというときに、これほど熱意を持って学ぼうというオーラを出せていたか、というと、できていなかっただろう。
もちろん、私の学び方がいけないわけではないと思う。
でも、もっと人から熱心に学べるようになりたいな、とその方の姿を見て強く思った。

メモを取ることが最上の手段ではないかもしれない。
もっと質問を多くして相手から引っ張り出すようなことも有効だろうとも思う。

だが、テクニック以前にそういう「熱」や「貪欲さ」を持ち、そしてそれを相手に伝えることをしたい。
私の話にそんなに学びがあるとも思えないが、その方は全身全霊で「聴く姿勢」「学ぶ気持ち」を感じさせてくれた。
印象的だったことは他にもあった。

ウガンダでの教育の事業化に対するアプローチの仕方、自分自身の振り返り方、自分の考えと経験を的確に伝える能力など、ああ、すごい人だな、と思うシーンはいっぱいあった。

でも、私にとって一番印象的だったのは、4ページにも5ページにもなるメモを取りながら一生懸命に学ぼう、という姿勢だった。
その方は年末年始の帰省を利用して50を超えるアポイントをこなしているそうである。
多くの場で、私とのミーティングで見せてくれたような学びの姿勢を見せていたのだろう。
それはきっと多くの実りをもたらすに違いない。
その方との出会いは、私がもしその方と同じような学びの姿勢をもっと前から持てていれば、きっと今が変わっていただろうと思える体験だった。

気が付いたら変われる。
変わりたいと思えば行動に移せる。
変わるのに遅いということはない。

貴重な出会いの機会を下さったその方に、心より感謝したい。
ありがとうございました。

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