2月の2つの会場

2月の2週目あたりから、同時に2つの会場を担当することになりそうである。

お手伝いをしてくれる講師の方と二人で2会場を切り盛りすることになる。

お手伝いをしてくださる方はとても優秀なのだが、今年から合流し、去年の経験がないため、両会場とも私がメイン講師という立場で研修を進めることになった。

しかし、これまでいろいろな研修を実施してきたが、同時に2会場を担当するというのは初めての経験である。
同じような内容を1日に2回担当する、ぐらいなら記録をきちんと付けることである程度の対応は可能だが、一人の講師が、1日中、2会場を並行して担当、というのは、常識的には「無理」と言われるだろう。

だが、人的資源や状況から考えるに、やむを得ないことも理解できるので、挑戦してみることにした。

現状では、1つの会場は先行して実施しており、これにもう一つの会場が加わることになる。

幸いなことに、先行した会場では自主的に学ぶ意識はできあがり、講師の私の関与は最小限ですむようになっている。
その関与せずにすむ時間を、新規に追加される会場の運営に振り向けて運用することになるだろう。

先行した会場では、観察が若干おろそかになるが、すでに3週間ほど経ち、張り付いての観察はなくても大丈夫なぐらいになっている。

だが、グループワークを軸にした自主的な学習により進めているとはいえ、観察を行って問題点を把握したり、発表内容を見てコメントをしたり、開始時のインストラクションを適切に行ったりなどは不可欠である。

そうなると、徹底したスケジュール管理と、作業進行に対する見積もりの正確度の向上が必須になるだろう。
また、より短時間で精度の高い観察を行う必要も出てくるに違いない。

前提条件からして違う2会場のカリキュラムを考えつつ、それを組み合わせてタイムスケジュールを作り、現場ではそれをこなしつつ微調整を行う、という日々が続くことになる。
いろいろシミュレーションしているのだが、かなりしんどいことになるのは間違いなさそうである。

幸いなことに今のところの予定では、そのような状態は3週間ほどで終わることになっている。
その3週間、新しい管理手法を確立することも含めて、積極的に取り組んでいきたい。

テレビドラマの「仁」では「神様は乗り越えられる試練しか与えない」と言っていた。
きっとこれも乗り越えられる試練の1つなのだろう。

ただ、コミュニケーションシートの対応と、最後の締めだけは同時に行うことは不可能である。
そこをのぞいては支障がないように2つの会場を同時に運営し、期待される以上の成果を上げる、という難題に取り組む予定の2月である。

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