公平な目

私がコーチングに基づいた研修を実施しているのは、ブログを読んでくださっている方はご存じだと思うが、コーチングに必要なものの一つに「公平な目」があると考えている。

もちろん、複数人相手の研修やスポーツの練習などでは、特定の人をえこひいきしたり攻撃したりしてはいけないのはあたりまえのことで、それは今さら話すまでもないことだろう。

ここでいう「公平な目」というのはそれとはまた違う話である。

コーチングでは対象者との間にラポールという「信頼関係」を構築するしなければならない。
このラポールがあるかどうかによって、研修の成果は大きく変わってくる。
ラポールを短時間で構築することができれば、早い段階でコーチングを活かした学習を始められるので、研修の実施にはとても有効である。

そのため、私の場合、できれば初日の午前中にある程度の信頼関係を作ってしまうことを目指している。

2時間などの短い研修も行っているので、このあたりの信頼関係を築く手法はとても重要である。

また、全てではないのだが、研修では受講生に対する評価を求められる場合がある。

新人研修などでは、配属に関する重要な情報として扱われることも珍しくはない。

問題なのは、ラポールができてしまった関係では、油断すると評価が甘くなることである。
仲良くなってしまうために、どうしても「かわいく」なってしまい、評価が甘くなってしまうのだ。

だが、研修における講師の評価は甘くてはいけない。
必要以上に辛い評価であってもだめで、公平な目できちんと判断しなければならないのだ。

これは、言うは易く行うは難し、である。
わかってはいる。

今年は「公平な目」を持てるように心がけようと思う。
気が付いたら変われるはずだから。

コメントを残す