一人称と三人称、そして二人称。

一人称は、私、である。
(僕とか、俺とかもある、というつっこみは禁止。)

研修を始めたばかりの頃は「私がどう教えるか」という視点で研修をしてしまいがちである。
だが、それは教える側の自己満足になる可能性が高くなるので、私、の視点で研修を行うのはあまりよくない。

三人称は、彼ら、である。
(彼は三人称単数であるが、研修の受講者の想定なので、複数とする。)

ある程度慣れてくると、受講生の事を見られるようになる。
なんとなく分かっていないなぁ、とか、盛り上がってるなぁ、というのを感じられるのだ。

二人称は、あなた、である。
(こちらは、個人を意識することを表現したいので、単数とする。)

最終的には、受講者の一人一人を見ることが望ましい。
例えば、10人の研修であれば、1対10ではなくて、1対1を10組持たなければならない。
これは、コーチングの基本的な考え方である。

一人称の視点から、三人称が見えるようになり、最終的に二人称で対応できるようになる、というのが、私の考える、講師の視点の変化なのだ。

三人称から始めることはできるが、一人一人を見るところまでは、どうしても人を知るための時間がかかる。
それをできるだけ短くすることが、短期の研修における、私の大きな課題である。

一人一人の性格がすぐに分かる眼鏡、とかがあるといいのだが (^^

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