講師の役割

今の時代、さまざまな教育理論が存在する。

私が研修の実務や、コーチングの中で工夫してきたさまざまなことが、理論化されているのを知ったときには、若干の悔しさ(自分で見つけたのに、という)と、正しいことをしてきたんだという安心感がわいてくる。
また理論を学ぶ中で、新たな発見や発展の可能性が見えたりもする。

そんなさまざまな教育理論を見ていく中で、再確認できたことがある。

それは「講師は教えられない」ということである。

研修講師をしていて「講師は教えられない」というのは何事だ、と言われるかもしれないが、学ぶ意志がない人に何かを教える事は不可能なのだ。
逆に「学びたい」と思っている人に「学ばせない」のもまた不可能だ。
つまり、講師ができることは決まっている。

「学びたいと思わせる」

これが講師の第一の仕事である。
そして、学びたい人を助けることも、大切な役目である。

学びたいという気持ちに火をつけ、効果的なサポートができれば、言葉は悪いが勝手に学んで成長してくれるものなのだ。

今年も新人研修の準備が始まった。
また、以下のような会話ができるよう、しっかりした準備と練習をして臨もうと思う。

新人「先生、同級生が他の会社で受けている研修と、私が受けてるのは全然違うみたいです」
私 「そうか。で、どっちがいい?」
新人「こっち!」

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