コーチングというと「怪しい」イメージを持たれる方も多い。
これは私のことをよく知っている人でも、ホームページなどの紹介文や解説を見てもそう思うのだからやむを得ないことだろうと思う。
こんな笑い話がある。
「コーチ同士の飲み会で最初の会話が『あなたの夢は何ですか?』だった。」
本当かどうか分からないが、あるかも、と思えてしまうところがある。
だが、これは普通の人としてはどうかと思うだろう。
こんなことを初対面の人に言われたら、間違いなく一発で怪しい人に認定である。
でも、一般的なコーチングのイメージにはこういうものがあるのも確かである。
ある意味、宗教的な匂いさえする。
怪しい。
でも、本当のコーチングは全く違うものである。
怪しくもないし、宗教でもない。
コーチングは心理学に基づいて、科学的に設計された技術体系であり、今も研究が進み、どんどん変化し続けている技法なのだ。
決して怪しいものではない。
催眠術というと怪しい感がさらに強くなるだろうが、これとても心理学に基づいて、言葉によって無意識にアクセスするための技術なのである。
精神医学などでも利用されている立派な技術である。
ただ、問題は、怪しいようにしかコーチングできない人がいることである。
例えば、体験コーチングなどで不愉快な思いをした方がいるかもしれないが、体験コーチングは資格を取るためのセッション時間を稼ぐために利用されていることもある。未熟なコーチングしかできない人が、マニュアルどおりに対応しているだけのものであることがあるのだ。
残念ながら、そこで「コーチングなんて」と思われることがあるようである。
でも、それで判断しないで欲しい。
コーチングはきちんと適用すれば多くの場合に効果がある、とても有効な科学的、技術的手法なのである。
宗教では、信じるものは救われる、と言う。
宗教とは違うが、コーチングでも同じ言葉を使うことができる。
ただ、違うのは、信じるのは神ではなくて本人の力であるし、それを信じることで自分自身が自分を救うことだ。
そこには神はいない。
そんな自分自身を信じられる経験をさせるのがコーチである。
繰り返して言う。
きちんとしたコーチングは、理論もあるし、技術もある科学的な手法である。
ただ、うまく使うためにはコーチの人間力という力量が問われるのは、いかんともしがたいところである。
だから、ぜひ、良いコーチを見つけてもらいたい。
そして、あなた自身を信じられるようになってもらいたい。