コーチングとは? 人間とは?

本日、ラグビーのコーチ講習があった。

その中で、まだ経験の浅いあるコーチが「コーチングって、人間とは?、ってところに行っちゃいそうですね」という話をしていた。

間違いではない。

でも実際には「行っちゃった後」が大事である。
「人間とは?」というのを理解した後に「その人間をどうしたらよいのか?」が来るのだ。
それがコーチングの技術の部分になる。

だから「人間とは?」という意識を持って考えることは、その通過点でしかない。

だが、「人間とは?」という問いの答えが重要なファクターであるのは間違いがない。
まさに、コーチングの本質的な要素の一つなのである。

以前に、本質とは「簡潔で美しいことが多い」という話を書いたことがあるが、コーチングの本質も例外ではなく、簡潔で美しく、応用が利くものである。

コーチ講習でそんな話をしていたのだが、本質は簡潔で美しくても、応用するために知らなければならないことはいろいろある。
実際には、応用するための材料はたくさんあった方が、コーチングの幅が広がるので、知らなければ、というよりは、知っていた方がよい、というほうが当たっているだろう。
いくら学んでもきりがない。
よりよいコーチングのために、である。

「人間とは?」もコーチングの本質に含まれると書いたが、実際には「人間の本質とは何か?」というのは、哲学的な話になってしまい、答えを求めるのは難しいかもしれないし、答えなどは無いのかもしれない。

だが、コーチングという視点から「人が成長するために必要なもの」という面で人間を見れば、そこには、はっきりしたものがある。それがコーチングにおける「人間とは?」の答えになる。

コーチングの本質には「人間とは?」の答えが入っているのだから、それを見ない、技術だけではコーチングにはならない。

そのことに気付いてくれた冒頭のコーチは、次に何を見つけてくれるだろうか。

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