本質につながるもの

今回、講師の教科書、というタイトルで本(らしきもの)を書いた。

以前には「教えないで教える」という本を紙の形で出版もしたのだが、どちらも自分自身を見つめ直すことに役立っている。

「教えないで教える」では、ラグビースクールで学んだコーチングを研修に適用することを通して学んだことを、整理することができたし、「講師の教科書」では自分がどういうときにどういう事を考えていたのか、というのをかなり明確に意識することができた。

もちろん、コーチングを広めたい、育てられる講師を増やしたい、という目的はある。
あまり期待できないが、売れたらうれしい、というのもある。
本を見た人から、仕事が来たらうれしいな、というのもある。

だが、実際に一番役に立っているのは、自分自身を見つめ直すチャンスを持てたことではないかと思う。

書く事で、コーチングを見つめ直し、学んだものの中から本質が見えたように思えたのが「教えないで教える」を書いているときだったし、講師の教科書では、講師という仕事を自分の中で体系化でき、今度は自分のやってきたことの中から、本質的な部分を少しつかめた気がしている。

前にも書いたが、本質とは簡潔で美しいことが多い。
それでいて、応用範囲が広く、威力が絶大である。

本質が理解できていれば、判断もぶれなくなるし、手法もぐらつかない。

「講師の教科書」にも私が見つけたと思っている本質につながるものが、あちこちにちりばめられている。
ぜひ、それを見つけてもらいたい。

そして、実際の講習で実践することでより本質的なものが見つけられ、より簡潔で美しいものが見つけられるようになるのではないかと思う。

人を育つということの本質は何か。
人を育てる講師の本質とは何か。

だが、また、私の思っている本質が、正しいという保証もないことには注意をして欲しい。
私が信じて、それに基づいて行動して結果が出ているということだけが事実としてあるだけで、間違っている可能性も、もちろんある。

なお、ここで「私の考えている本質」について書かないのは、本を売るためではなく、考えて見つけて納得してもらいたいからなので、誤解無きよう。

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