講師の評価

講師の評価、というのは意外と難しい。

客観的で公の指標があるわけではないし、技術者として高度な技術を持っていれば良い講師というわけでもない。
もちろん学歴が高ければよいというものでもないし、研修の種類によっても得手不得手があったりするので評価もばらつく。
講師が自分で言う自己評価や実績もあてにはならないし、名前が売れているからよい、というわけでもないだろう。

結局、講師としての評価は、その時に受講してくれた受講生の方からしかいただけないのだと思う。

受講生の人が、研修を受講して満足し、役に立つと思い、この講師で良かった、と思っていただいて、講師としての良い評価となるのだ。
他の評価基準はない。

私は、ほぼ全ての研修において「コミュニケーションシート」という形で日々の感想や質問などを記入していただいている。
また、新人研修などの長期研修では、一番最後に「講師宛の手紙」という形で感想をいただくようにしている。

その中で、講師の評価や、研修そのものに満足できたか、などのアンケートも書いていただいている。

私が使っているアンケートは「研修の満足度」「研修が役に立つか」「講師の評価」についてそれぞれ4段階で評価していただくものである。
4が最高で、1が最低である。

あるときの「コーチング研修」ではそれぞれの平均が、4.0、3.9、4.0という評価だった。

その評価点数から言えば、その研修では、ほぼ満点の評価をいただけたことになる。
だが、次に同じ研修をしたときに、同じ結果であるとは誰も保証できない。

今のところ、講師評価についてはそれなりによい評価をいただくことが多いが、気を抜いてはいけないのだ。

自分で言う、自分に対する評価ほどあてにならないものはない。
上記の 4.0 という評価だって、嘘だろ、と言われたらここだけでは証明しようもない。

なので、iPad の中に今までのアンケートをスキャンして保存している。
もちろん、選ばずに全てを、である。

「嘘でしょ」と言われたときに「よければこれをご覧ください」と言うためであるが、それとて、サクラが書いてくれたのでしょ?と言われれば、違うことを証明しようもない。

なかなか難しいものである。

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