研修で忘れてはいけないこと

研修を行う際に忘れてはならないものがある。

それは、研修の目的、である。

研修は何のためにあるのか。

答えは、受講生の成長のため、だと私は考えている。
受講生が主役なのだ。

講師が教えること、が目的ではない。
受講生が理解できなければ、成長できなければ、講師がどんなに一生懸命に説明したとしても無意味なのだ。

ある研修で、経験のある講師の方が「なんで俺の研修で寝るんだ!」と怒った、という話を聞いたことがある。
答えは簡単で、その研修がつまらなかったからだろう。
受講生が主役、という考え方からすれば、眠らせてしまった講師が反省するのが当たり前で、怒るのはまったく筋違いということになる。

話を聞くと、それはまずいよな、と考えることだろう。
しかし、これは多くの人が陥りやすい、罠なのだ。

先日、ラグビースクールで、ある交流会に参加してきたが、他のスクールのコーチが、
「なんで言ったとおりにできないんだ!」
と怒鳴っていた。

研修における、
「なんでこんなに説明したのに理解できないんだ!」
と同じであろう。

最初は、子どものために、受講生のために、と思っているのに、いつのまにか、自分のために、という気持ちが出てしまう。

目的は受講生の成長である。

それを忘れてはいけない。

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