友人との会話から

ある友達との会話である。

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[友達]
去年(資格の)更新で研修にいっぱい行ったんだけど、ケーススタディーとかっていうんだけど、そういうのの目的が、発表者に意地悪するみたいな重箱の隅をつっつくような指摘じゃなくて、発表者の意識を変えることを目標にってロールプレイやってて、そうすると自分も意識が変わるしおもしろかったよ。

[私]
試験対策じゃないからね。
意識が変わるような気づきが生めれば、その研修はきっといい研修だね。

[友達]
研修も流行りとか時代の流れがあって意識とか気づき、っていっぱい言われた。

[私]
大事なことだよ。
行動が変わるためには意識が変わらないとならないし、意識が変わるには自分での気づきが必要。
やりかたを教える研修ではそうはならないので、結局行動が変わらない。

[友達]
でもね、なんか定着がむずかしいと思って。

[私]
そうだね。

[友達]
定着しないと意識が変わったことにならないし大勢いる職場では流されちゃうし。

[私]
定着のために必要なのは繰り返しなんだよな。

[友達]
うん。
年に1回くらいじゃ少ないくらい。

[私]
定期的にできるといいんだけどね。
それは私もぜひやりたいことの1つだな。
なにかの研修を3ヶ月から半年の長さで、週に一度か二週に一度ずつ続けるようなの。
それだけ繰り返せば、かなり定着するはずだし。

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定着させること、というのは、各種研修を行う中で最大の課題なのではないかと思う。

研修自体は盛り上がるのだけれども、その後の行動に研修の内容が反映されない、というのはよく聞く話である。

本当に役に立つ、意味のある研修にしようと思えば、次の2つが欠かせないと考えている。

・本人の気づき

・繰り返して訓練

行動が変わるためにはこの2つが欠かせない。
最近では、上記の友人との会話にも出てくるような「気づき」を与えるような研修は多く見かける。
だが、繰り返して訓練をし、より突っ込んで学べるような研修はなかなか見当たらない。

よくある、思い出させるためのフォローアップではなく、訓練のための継続した学び。

これをぜひ、これからの研修として提案していきたいと思う。
私の研修で望むのは、研修を受けてもらうこと、ではなく、受講した人の行動が変化し、人生が少しでもよい方向に変わること、である。

そのために「定着」についてしっかりとアプローチができるようにしていきたい。

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