1月8日から取り組んできた新入社員研修に携わる講師育成研修がようやく完了した。
最終的に2教室、35人の講師候補の方と共に学ばせていただいた。
学ばせていただいた、とは言っても私は講師としての参加である。
研修は一言で言えば、とても楽しいものであった。
多くの講師候補の方も楽しんで参加してくれていたように思う。
研修にはいつも全力で取り組んでいるので、今回も、これまで培った講師スキルをできるだけ伝えたいと思って取り組んだ。
私の場合、フリーのプログラマとして仕事をしていたときの経験、ラグビースクールでのコーチングの経験、講師としての10年間の経験があり、それに加えて、パーソナルコーチングなどの経験や趣味で取り組んでいたさまざまなことが一体となって講師スキルとして成立している。
これらの中から、私自身が講師スキルとして体系化している内容から優先度をつけてお伝えすることを考えたのだが、量的にも多いことと、スキルとして訓練する時間が少ないことから、どうしても「全て」をお伝えするわけにはいかない。
そこで、今回の講師育成では次のような形で講師スキルをお伝えした。
・受講者のために、が全ての基本であること
・教えるのではなく、学んでもらわなければならないこと
・教えるのではなく、学ぶ場を創るのが仕事であること
・伝えるためには、自分の言葉で話すこと
・伝えるためには、聴かなければならないこと
・伝えるためには、伝え方を考えなければならないこと
・伝えるためには、徹底的に準備をすること
以前にも講師育成に携わったことがあるのだが、その時には時間が短かったこともあり、「考え方」を伝えるのにこだわってしまい、今から考えると十分な成果が出せていなかった。
今回は、その反省に基づき、とにかく現場で実施可能なスキルの形で伝えることを心がけた。
講師育成研修としての成果は、新入社員研修が終了したときの受講生評価に現れることだろう。
それがよい結果になるのか、そうではないのか、今の私には分からない。
だから、今はただ、講師として、サポートとして現場に携わる受講してくれた方々が、よりよい経験ができることを願って止まない。
そのよい経験が、きっと結果につながっていくに違いない。
また、残念ながら新入社員研修に直接携わることができなかった方にも、人生の中で小さくてもなにかよい変化があることを祈っている。
終了時に、担当させていただいた方々から、心のこもった寄せ書きと花束をいただいた。
研修期間中にいただいた毎日のコミュニケーションシート、終了時にいただいた講師宛の手紙、そして、一緒に過ごした期間のさまざまな体験と共に、私の宝物として大切にしていきたい。
本当にありがとうございました。