講師の役割

研修に講師は必要である。
講師がいなければ、ただの受講生による勉強会になってしまう。

講師が必要ならば、講師の役割があるはずである。
研修で果たすべき講師の役割とはなんであろうか。

おそらく、普通はこんな疑問はもたないだろう。
研修に講師がいて、講師が教えることは当たり前のことだ、と普通は思うだろうから。

でも、ほんとうに「当たり前」なのだろうか。

自ら学ぶことは自主的な行動である。
教えてもらうことは自主的な行動ではない。

どちらがより効率的な学びにつながるか、と言えば、自ら学ぶことであるに違いない。

講師が教えること、そして、受講生が受け身でそれを受け取ること、これは受講生の自主的な行動ではない。
受講生が学びたいと思い、講師からそれを引き出したり、自分で考えて作り上げていくことは、自主的な行動だろう。

私は、自主的な学びを引き出していくことが講師の仕事だと思っている。

受講生自身が疑問を持ち、発見を喜び、学びたい気持ちを持つ。

学んでもらいたいことに対して、学びたいと感じられる環境を作り上げるのが講師の最大の役割なのだ。

講師によりある程度コントロールされる活気のある自主的な勉強会、というのが今のところの私の理想である。

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