講師として学ぶ

私はあまり講師のスキルのための研修に出たことがない。
ラグビーのコーチ研修には何度か出たことがあるが、それほど回数が多い方ではないだろう。

「おまえは学ばなくてもいいのか?」
と言われそうであるが、実際には数多くの学びの場に接しているつもりである。

コーチとして選手に接しているとき、講師として研修に参加しているとき、などである。

気付かせてくれる課題があるわけではないので、おそらく効率は悪いのだろう。
その代わりに、自分で新しい情報に探し、調べ、試してみる、ということをしている。

私にとっては、これが学びなのだ。

学びにはモチベーションが必要である。

私のモチベーションは、よりよい研修を実施できるようになりたい、というものと、きちんと飯が食えるようになりたい、というものであるし、さらに「育てる文化を日本に根付かせたい」というものもある。

これらのモチベーションを糧にして、研修に、コーチングに取り組み、さまざまな人と話をし、テレビを見、本を読み、ネットで情報をさぐり、自分で考え、試行錯誤することで、私は学んでいる。

私がプログラミングなどの技術を学んだときも同じようにしてきた。
さまざまなプログラムを書けるようになりたい、より難しい仕事をし、高いお金を稼ぎたい、というのがモチベーションであり、やってきたことは、本を読み、ネットで情報をさぐり、自分で考え、沢山のプログラムを書くことである。

学ぼうと思えば、研修に参加する必要はない、と、研修講師であるにもかかわらず信じている。
私自身がそのように学んで来たので間違いない。

だが、もし、20年前にもっとよい教育を受けることが出来たら、今の私が違う形になっていただろう、ということにも、また確信がある。

今も、講師のスキルとしてコーチングをベースにし、技術やスキルを教えるためのさまざまな課題を教えてくれるような研修があれば、是非参加したいと思う(もちろんお財布とは相談することになるが)。

だが、残念ながらそのような研修はあまり聞かず、本やネットの情報を組み合わせたり、テレビで見かけたものをヒントに考えたりしているのが実際のところである。。

だから、まだしばらくの間は、私の研修講師としての学びの場は、今と変わらないのだろう。

考えることが学ぶことにつながる、というのは、そんな私の実感でもあるのだ。

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