わからない、と言ってくれる人

私の仕事の打ち合わせには二種類ある。

打ち合わせといっても最初の段階での営業的な打ち合わせの段階だと思ってほしい。

一つは、私のやっていることを理解してくれそうな方との話である。

もう一つはそうでない方との話である。

理解してくれそうにない方との話では、仕事のために相手の価値観に寄り添う形でのお話をさせていただくことが多い。
まぁ、ある意味普通の打ち合わせだろう。
特に悪いことではない、普通の打ち合わせである。

対して、理解していただけそうな方との話では、かなり突っ込んだ話をさせていただくことも多い。
今日もそんな方とお話をさせていただいた。

そういう打ち合わせでは、相手のことを理解するべく努めつつ、できるだけ私のことを知っていただきたいと考えていろいろと話させていただくのだが、その中で一つ気づいたことがある。

理解してもらえるかも、と思える人は、なんらかの形で「わからない」と言ってくれているのだ。

人によって表し方は違う。

言葉だったり、表情だったり、その後の話題の振り方だったり、と、いろんなパターンがあるのだが、聞こうとしてくれている人はわからないというのを伝えてくれる。

そんなこと、いまさら何を言ってるんだ、という声が聞こえてきそうだ。

そうなのだ。

私も研修の中で何度も話している。
「わからないところがあったら、ちゃんと確認しましょう。それが聞いていることを相手に伝えることになります。」

そんな簡単なことなのに、知っていることなのに、私はあらためてそれに気づいたのだ。
そして、これまでわからないことをきちんと伝えてきただろうか、面倒くさがって、もしくは知らないのを、理解できないのを恥ずかしいと思って、伝えるのをやめてしまったことはなかったのか、と悩んでいる。

気付いた。
だから変化できる。

これからは話していてわからないと思うことが出てきたときには、意識してそれを伝えてみよう。

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