講師育成研修で3分間スピーチを実施した。
なぜか講師である私も参加することになり、3分間のスピーチをさせていただいた。
実施方法は、漢字が一文字書かれた紙を引き、その漢字に関係した話をする、というものである。
「唯」
私が引いた漢字である。
私は「唯」を「Only」の意味でとらえて話をした。
今日のブログは、この3分間スピーチの時に考えた内容が元になっている。
私は、私のような「IT技術系の研修をグループワークだけで行うような講師」はあまり知らない。
いるのかもしれないが、少数派であることは間違いないだろう。
講師育成研修では、ある講師候補の方が以下のように言われた。
「Java(コンピュータのプログラムを作成する言語)の講師育成研修なのに、長谷川さんにJavaを教えてもらっていない。」
だが、問題なく技術も学び、講師として4月に現場に立つことになっている。
ひょっとしたら、コーチングを理解し、スキルコーチングの手法を取り入れて、さまざまな技術講習やヒューマンスキル研修に取り組んでいるような講師は、私しかいないかもしれない、とも思っている。
いわゆる「オンリーワン」である。
( SMAPの歌のようであるが、ナンバーワンでは残念ながらない。 )
オンリーワンも悪くない響きである。
しかし、私はオンリーワンではいたくない。
ナンバーワンになりたいというわけでもなく、多くの教育に携わる人達が、メンタルコーチングやスキルコーチングの知識と技術を学び、課題を設計してグループワークにより人を育てるようになってもらいたいと思っているのだ。
要は、他の人も私と同じようなことができるようになってもらいたいのだ。
私だけができる、というのはビジネスとして、営業的にはとてもよいことなのだろうが、私が目指すのは私だけが儲かること、ではない。
「育てる文化が社会に広く根付くこと」
これが私の目指しているところである。
講師は「人の幸せを自分の幸せと感じることができる人」である、というのが私の定義である。
人を育てる文化を広めることが、幸せな人を増やすことにつながると考えているから、それを目指している。
オンリーワンではなく、私の持っている知識や経験を、より多くの人に伝え、学ぶチャンスを持っていただき、同じような目的を持って、育てる文化の普及を目指してもらえるような人をたくさん育てていきたい。
それらの人の中で仕事をしていけるならば、これ以上の幸せはないだろう。
今の私はオンリーワン(ロンリーワン?)かもしれない。
でも、全体がナンバーワンになれるような仲間をたくさんつくっていきたい。
今のような活動を続けていけば、私はオンリーワンではなくなろうだろう。
そして、その結果として、育てる文化と学びの社会ができることを心から願っている。