対比

先日、実施した技術研修において、面白いものを見た。

技術研修なので、普通は最小限の座学が入ってしまう。
一般的な研修と比べればかなり少ないのだが、座学は座学である。

他の時間、グループワークや実習で進めているせいもあるのだろうが、座学が始まった途端、受講生の方のモチベーションが下がり、眠そうな方が出てきた。

そのまま座学を続けることもできたのだが、思い切って座学をやめて、範囲を指定して調べて学び、全体に対して説明する、というグループワークに切り替えた。

その範囲に対する補助資料を作成しておいたからできたことではあるが、そのときの受講生の様子には、少々驚いた。

先ほどまで眠そうにしていた方が、生き生きとグループワークに参加しているのである。
発表後には、私から不足分の説明をさせてもらったのだが、そこでの集中は切れなかった。

座学のときの様子と、グループワークに入ってからの対比が、あまりにも鮮やかだった。

それを見て考えてしまった。

技術研修には座学が必要である、というのさえ、私の思い込みではなかったのか、と。

もっとなくてもいいものなのではないか、と。

思い込みの罠からは、簡単には逃げられないし、実際には永遠に無理なのであろう。

だからこそ、観察し、考え、挑戦する、という習慣を崩してはならない。

そんなことに、改めて気づかせてくれてた研修であった

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