研修最初の20分

新人研修などの長期研修の初日、特に始まってから20分はとても大切である。

私自身も緊張するが、受講生も緊張して話を聴く態勢ができているのだから、それを有効に使うと、最初から研修に使える。

せっかくの緊張を、つまらない話を聞かせることでだらけさせてしまってはもったいない。

私は、最初にグランドルールを説明する。
グランドルールを説明することで、研修に取り組む姿勢や目的を明確にできる。

グランドルールというのは、トイレの使い方や、避難経路の説明ではない。

社会人最初の研修で、講師の最初の言葉がトイレの使い方だったら、どうしたって気が抜けてしまうだろう。
そんなものは、きちんと意識ができたあとにゆっくりと伝えればよい。

私の設定するグランドルールは、二つある。

一つは、研修期間を通して考えることをやめないこと。

もう一つは、質問は内容にかかわらず常に受け付けること。

これだけである。
これだけを、できるだけ印象に残るように伝える。

きちんと伝わると、これだけで意識が変わり、目標を設定する受講生が出てくる。

講師の自己紹介も必要最小限でよい。
受講生の誰も、私の星座や血液型を知りたいと思ってはいないだろう。

最初の20分で受講生とつながれてしまえば、進行が楽になるし、研修の効率も上がる。

私の研修は、この20分を大切にするところから始まる。

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