Dチームという修行の場

私は今年の4月から、ラグビースクールでDチーム担当、ということになった。

Dチーム、というのは、未就学児のことで2歳から5、6歳までが所属するチームである。

チームとは言っても、交流会で試合が組まれることはあまりなく、ラグビーを教えるよりも、どうやって積極性などを引き出し、巧緻性などの年齢に応じた運動スキルを身につけさせるかが課題になる。

ラグビースクール関係者の間では、Cチーム(小学校低学年)のコーチはむずかしい、彼らには日本語が通じない、というのが共通の認識になっている。
Cチームのコーチが務まれば、B(中学年)、A(高学年)、中学生のコーチをすることは恐くない。

なぜ、Dチームではないのか、といえば、Dチームがないスクールも多いからであり、CよりもDのほうがさらに難しいのは想像に難くない。

そんなDチームの担当である。

これまで私は中学生の担当であった。
大人の言葉を使うことができ、一番楽をできるところであったのだが、今年はそれがDチームである。

実際のところ、DチームでもCチームでも言葉は通じる。
ただし、通じる言葉を使えれば、彼らの言葉を聞くことができれば、である。

そして、コーチングの基本である、やる気にさせること、ができれば、CチームでもDチームでも楽しんで取り組んでくれ、成長していってくれる。

それは分かっている。

難しいのは、育てたいスキルを考えて、それに対して楽しんで取り組んでくれる練習メニューを考えて、彼らの理解できる言葉で話し、彼らの言葉を聞き、実施すること、である。

言葉でごまかしたりできない分、我慢してもらえない分、コーチングのスキルがもろに出る。

そんなDチームを相手に、今年1年はコーチングの修行である。

新人研修でも新しい分野の担当になり、ラグビーのコーチでも新しい挑戦が始まる。

今年は、その他の事も含めて、挑戦、挑戦、挑戦、の1年になりそうである。

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