最近、研修で「マーカー連想ゲーム」をよく使う。
マーカーを持ち回り、こちらから提示した言葉を元に、連想を行うものである。
これは、少し前に参加させていただいた、漫画家さんの研修で使われていたもので、有用であると感じたため、自分の研修にも取り入れさせてもらったものだ。
連想ゲームはそれまでも取り入れたことがあったのだが、とても限られた使い方しかしていなかった。
だが、その使い方によっては非常に効果のある、応用範囲の広いアクティビティーであることに気付いたのだ。
以下に効用を書いてみる。
・ペンを渡す、という相互の接触があることにより、効果的なアイスブレークとなる。
・速さをグループで競うことにより、連帯感の醸成ができやすい。
・出てくる言葉に対して笑いがおきることがある。
・連想の元になる単語を吟味すれば、研修に入る前にイメージを作れる。
・時間を多くすることにより、より深くイメージを掘り下げることができる。
・観察することにより、概念に対しての知識の深さ、などを感じることができる。
これだけさまざまな使い方ができるアクティビティはとても使いやすい。
目的さえ明確であれば、さまざまなアレンジをすることができるし、まだ実施していないものも含めて、よりプレッシャーを高めることもできると思われる。
昨日もこの連想ゲームを「言葉に対するイメージ」をたくさん引き出すために利用したのだが、対象となる言葉の数がとても多く、連想ゲームだけではかなり厳しかった。
数十分、連想ゲームをし続けるのは、私もやりたくはない。
だが、対象を間引きことのデメリットと、網羅することのメリットを考えて、強行した。
その効果はあったと感じられるのだが、途中の作業が意味もなく苦しい、というのは私としてはやりたくないアクティビティである。
今回は、受講していただいた方のモチベーションに甘える形で、やむを得ない、という言い訳の元に実施させていただいたと思っている。
マーカー連想ゲームはとても有用なアクティビティである。
他己紹介やCPUごっこよりも汎用性も高い。
だが、実施方法をちゃんと考えないと、楽しくないものになってしまうのは当たり前の事である。
今回はそれに甘えてしまったのが、反省点である。
もっともっと考えて、よりよいアクティビティを作り、より高い効果を得ていただけるように、あらためて考えてみたい。