すればするほど

仕事がないときには、コーチングや講師の仕事について、色々と考える。

今も仕事を探しながら、勉強しつつ遊びつつ、しているのだが、コーチの仕事も講師の仕事も、受講する側の成長を第一に考えてさまざまな方法論をブラッシュアップしていくと、どんどんできることがなくなってしまうのがおもしろい。

以前から、座学は短く、とか全体の1/5以上は話さないようにしている、とか書いているのだが、突き詰めていけば、例えば、一日の研修において、最初に講師が課題を出して、後の時間はそれに取り組むことによって最大の気づきを得られるのならば、それがベストなのだろうと思う。

もちろん、気づきを促すためのヒントや、軌道が外れたときの仕切り直しなどは必要であろう。
でも、それが必要なければ黙っていればいい。
講師が積極的に話して、介入して、手を引いてやってはいけない。

こういうことを言うと「さぼっている」と言われるかもしれないが、コーチや講師は研修現場では空気でよいのではないだろうか。
研修に臨むにあたって、目的、目標を定め、受講生のことを考えながら気付くための道筋を設定し、その道筋を見つけてもらえるような課題を設定する。
研修が始まれば、モチベーションを高めて課題に入ってもらい、後は見守るだけ、というのが私の理想である。

「研修はおもしろかったんだけど、長谷川先生は何も教えてくれないんですよね。」
なんていう感想が出てくるような研修が理想なのだ。

ただ、これだと営業的にはどうかなぁ、という感じになってしまいそうである。

理想の研修を実施できるようにするとともに、本当に効果のある研修というものがどのようなものか、ということも合わせて伝えていかないとならないのだろう。

 

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