ブログを書いていると、前にもこんなことを書いたような気がするなぁ、という時がたまにある。
コーチングの基本的な考え方などは何度も書いている気がするし、プロジェクターの使い方なんてのも何回か書いた気がする。
毎日いくつも書いていればネタも尽きるので、ある程度は仕方ないだろうと思って書いている。
たまには日記風に書けば多少はネタも増えるだろうが、晩飯のおかずをこのブログに書くのも、何となく違うような気がする。
そんなこんなで「繰り返し」をすることになるのだが、講師をしているとこの「繰り返し」を強く意識することになる。
研修というのは繰り返すことが多い。
例えば新入社員研修であれば毎年あるし、講師講習でも相手に合わせて変更するとはいえ、同じようなことを繰り返すことになる。
場合によってはある期間、毎日同じ事を繰り返すこともある。
プログラムを書く仕事をしているときには、このような繰り返しは基本的にない。
もちろん、小さな部分の繰り返しはいくらでもあるのだが、システム全体を繰り返すことはあり得ない。
なので、講師をして「同じ事を繰り返す」というのが何となく不思議な感じがしたものである。
最初は、繰り返すこと、というのが少々退屈な気がしたのも確かである。
だが、ラグビースクールでのコーチングに取り組む中で、繰り返すことの大切さと意味が分かってきた。
まずは、コーチングを受ける人は毎回違うのであるから、微調整はあったとしても、基本的には同じ事を繰り返すことになるのは当たり前なのだ。
また、同じ人が相手であっても、習熟するためには基本的に同じ事を繰り返すことが必要になることもある。
つまり、コーチングをベースにした研修で、相手に対してカスタマイズするのが前提だとしても、繰り返しをきちんと行うことは必然なのだ。
そして、毎回きちんと成果が出せるように、同じ事をきちんと繰り返せることが講師のスキルの一つであるのだ。
だが、ただ繰り返すだけではいけないのも、また確かなのだ。
研修やコーチングをしたときに100%だ、と思えることはない。
であれば、100%を目指すために努力をすることになる。
その努力は、メニューの修正や、実施方法の変更としてあらわれることになる。
つまり、より良いものを提供できるようになろうとすれば、全く同じ事を繰り返すことはない。
きちんと改善を行い、少しずつであっても、変化が織り込まれていることになる。
繰り返しと変化を積み重ねていくことが、コーチとして、講師としてのあるべき姿だと、今は考えている。
クライアントの要望に応えられる研修を考えて作り出し、それを繰り返す中で工夫を重ねてより良いものにする努力を続ける事。
繰り返しは退屈なものではない。
繰り返しこそが、より良いものを目指すための手段であり、講師のプロとなるのに必要なことなのだ。
そして、これがこれからも私が目指す生き方でなければならない。
だが、ブログは出来るだけかぶらないネタで書けるよう、頑張ろう。
毎日同じ事しか書けないのならば、それはbotと変わらないのだから。