「コーチングスキル」という言い方をします。
「スキル」であるからには、練習次第で多くの方に身につけていただけるものであるはずです。
当社ではこのような考え方の元に、コーチングを分析し、必要な「スキル」を明確に定義しています。
そのスキルを適用したチームビルディング、講習などを実施することで、有効性を常に確認し続けています。
何はなくとも、まずは観察です。
何ができて、何ができないのか、何が足りなくて、どうすればいいのか、など、次のアクションを決める際の基準は観察から生まれます。
コーチングやカウンセリング、催眠術など、言葉により大きな力を発揮するスキルでは「ポール(ラポール)」と呼ばれる感情が大きな意味を持ちます。
これは、信頼感、というべきもので、それがなければ言葉が本来の力を発揮できません。
コーチングを学ぶ際には「信頼されること」がとても重要で、そのためには高度なコミュニケーションスキルが必要になります。
「言う」と「聞く」ではなく、「伝える」と「聴く」でなければ、本来のコミュニケーションはできません。
理解させる、理解する、と言い替えてもいいでしょう。
お互いに理解し合うために必要なのが、伝えるスキル、聴くスキル、なのです。
それができて初めて「コミュニケーション」と言ってもよいと考えます。
「仕事だから」と理由を付けてみても「いやなことはいや」です。
我慢してやりますが、どうしても効率は落ちていきます。
コミュニケーションをとるには、当然ですが「相手の気持ち」を考えてそれに対応する技術が必要になります。
答えを教えてもらえる環境にいるうちは、本当の成長は期待できません。
「待ってれば答えが出てくるから」
このような感情では何も学べません。
学ばせるには、きっかけが必要で、そのきっかけから気付くことが学びにつながっていきます。
学ぶ際に効果を発揮するのがワークショップなどの「課題」です。
観察に基づいて分析を行い、どのような課題を与えれば、学んで欲しいことに気付いてもらえるのか。
的確な課題が、効率的な成長のためにとても有効です。
当社で実施しているコーチング講習の学習内容を示します。
分類 | 項目 | 内容 |
心を開く |
傾聴 |
姿勢 |
相槌 |
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繰り返し |
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承認 |
認める言葉 |
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感情と脳 |
前向きの感情 |
プラス思考 |
学習効率 |
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後ろ向きの感情 |
マイナス思考 |
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心理的な抵抗 |
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話を聞く |
質問 |
クローズクエスチョン |
オープンクエスチョン |
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ファシリテーション |
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観察 |
現状の観察 |
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変化の把握 |
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伝える |
言語 |
使う言葉 |
間の使い方 |
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非言語 |
視線 |
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表情 |
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仕草 |
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位置 |
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語調 |
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律する |
感情 |
怒る |
叱る |
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ほめる |
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信じる |
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育てる |
課題の提示 |
育てるための課題 |
課題の目的 |
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課題の何度 |
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失敗から学ぶ |
失敗から学ぶもの |
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後悔と学ぶ気持ち |
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手法 |
コーチングノート |
計画 |
記録 |
当社では「答えはクライアントの中にある」という一般絵的なメンタルコーチングに加えて、必要なスキルを効率的に学ばせるための「スキルコーチング」まで含めて、「コーチング」と言っています。
管理職の方、教職の方などがコーチとなることが、コーチ本人を含め、多くの人を幸せにすることにつながると信じています。