Archive for 2013年3月15日

Takanori

知ってもらう難しさ

私の研修の評価は、自分でいうのもおかしいが、それほど悪くはないと思う。

きつい、しんどい、という声はしょっちゅういただくが、だからやめたい、というのは聞かない。
今までの研修とは違った、今までで一番良かった、時間があっという間にたってしまった、明日からかわっていきたい、楽しかった、などの感想もいただける。

もちろん、改善の提案もいただく。

例えば、話をする時にポケットに手をいれていない方がいいと思います、だったり、もっと細かく教えて欲しかった、だったりである。
技術講習などでは、たまに、技術に詳しい人から「もっと勉強してください」と言われることもある。

「勉強してください」については間違いなく私の努力不足である。技術と言っても方向が違えば使わないこともたくさんあり、すべてを知っているのは不可能ではあるが、できるだけの努力はしなければならない。

細かいことは意識して説明していない部分もあるし、ポケットに手をいれて話すのも、意識的に行っている行動なので、そういうのは、受け取られ方に気をつけようと思う。

あ、あと、飲食に関する制限をしたほうがいいのでは?などという意見もあった。

このように、さまざまな細かい指摘はあるが、進め方の根本についての不満はほとんどいただいたことがないと感じている。

新人研修では、終了時に「もっと続けていたい」という声もよくいただくし、ヒューマンスキル研修などでは、また受けたいとも言ってもいただける。

だが、なかなか広められない。

私自身は根っからの技術屋であり、講師についても技術職だと思って取り組んでいる。
だから、技術者がスキルを磨くように、講師としてのスキルを磨きたいと思っている。

だが、講師だけできても商売にならないので、営業とか、プロデュースということについても、勉強しているつもりではあるが、なかなか講師業そのもののようには、思うようにいかない。

餅は餅屋なのだろうが、そうとばかりも言っていられないので、何とか広められるように頑張っていきたい。

中身のないものは売れないし、売りたくもないので、研修の質を高める努力を続けながら、ではあるが。

Takanori

見る目

私のような研修の進め方は、まだ少数派なのだろうと思う。
私のような、とは、グループワークを主体にして、講師からの説明を最小限に抑えた研修のことである。

私自身が研修に参加することが少ないために直接判断することはできないが、受講してくれた方々の感想をうかがっていると、自分でも、あまり一般的ではないのだろうな、と感じられる。

ある講師仲間の方からは、私のようにコーチングだけで研修を組み立てる講師を初めて見た、とも言われた。
私にとっては、コーチングで研修を組み立てることは、すでに当たり前のことになってしまっているのだが、実際にはめずらしいのであろう。

そんな私が、先日、ある研修に出席させていただいたのだが、内容は私が研修で伝えていることの抜粋のようなものと、知っていることばかりだったので、研修内容の間違い探しと、自分だったら、こんなアクティビティを使うかな、と考えることで過ごした。

つまり、自分がこの研修をするならどうするか、という視点でずっと見ていたのである。

いつの頃からか、そういう習性が身についてしまっている。
目を離すこともできず、無視して内職に没頭することもできないのだから、それはそれで不便であるが、これも職業病なのかもしれない。

どう考えても良い受講生ではないが、おかげで敏感にはなっているようだ。

他の講師のされる研修はもちろんのこと、日常のさまざまなことから、研修に使えるヒントが見つかるのである。

不思議なもので、人間は自分の意識していないものは見えないようにできている。
だが、逆に見たいと思っていれば、いろんなものが見えてくる。
集中して見れば、さらに見えてくるのだろう。

常に見る目を持ち、新しいものに対する感度をあげつつ、自分にないものを受け入れる柔軟性をずっと持ち続けたい。