Archive for 2013年3月5日

Takanori

脳みそに汗をかく

私の研修では「疲れた」という感想をよくいただく。

「脳みそに汗をかきました。」
「考えるのに疲れて、家に帰ったらぐったりして寝てしまいます。」
「たくさん考えて、頭が痛くなりました。」
「考えすぎて、甘いものが欲しくなるという経験を久しぶりにしました。」

このような感想には事欠かない。

そして、そのような感想に必ず付けてくれる言葉がある。

「でも、楽しかったです。」

私の研修は楽ではない。
じっさい、かなり厳しいだろう。
頭から煙が出そう、って真顔で言う人がいる。

先日のコーチング研修などは、6時間の研修時間のうち、休憩は10分のみである。
準備ができていれば、その10分さえ2分短縮したりすることもある。
それでも苦にならない、と言ってくれる。

結局、楽しい、のだ。

「楽ではないが楽しい。」

私はこれが、学べているときの気持ちだと思っている。

考えることで自分に気づきがあり、自らが成長していることが感じられる。

こんなに楽しいことはそんなにないだろう。

「おもしろい」からはじまり、「発見」につながり、「楽しい」に変わっていく。

そんな研修をこれからも設計し、実施していきたい。

私自身も「頭から煙が出る」ような思いをしながら、だけれど。

Takanori

点と線と面

よく、知識はつながる、という話をする。

あることを初めて知ったとき、その知識は他の知識と関係がないことが多い。
特に知識の総量が少ないときにはなおさらである。

だから、いろんなことを勉強している段階では、それぞれの知識は独立して島のようになっている。
知識が「点」であちこちに散らばっている状態である。

学び続けると、それぞれの点が膨らんでいく。
そして、あるときに、近くの島とつながる。

まったく関係ないように見えたことが、一つの「線」で結ばれる瞬間である。

さらに学び続けると、それぞれの島がさらに膨らみ、線も太くなり、より多くの島がつながっていく。

これが、知識が「面」になるということである。

知識が「面」になると、何かが起きたときに、理解や判断に、より多くの知識を使えるようになる。
面の面積の中にあるものであれば、理解が驚くほど簡単になり、さらに的確な予測までできるようになったりする。

小さいときに自転車の練習をする。
乗れるようになったら「自転車島」ができあがる。
これは単に「自転車に乗れる」という知識や経験の島である。

ある程度大きくなったら、バイクに乗る。
バイクはこがなくてもよいが、曲がるときに車体を傾ける感覚は自転車と同じである。
そのことに気付くことで、「自転車島」と「バイク島」がつながる。

そして、スキーやスノーボードを始める。
アクセルもないし、こがなくてもよい。
だが、曲がる際には身体を傾ける、という感覚は同じである。
そうすると、「自転車島」と「バイク島」と「スノボ島」が結びつき、「傾けると曲がる大陸」ができあがる。

その状態で、例えば「ジェットスキー」のようなものに乗ろうとすれば、それは「傾けると曲がる大陸」のすぐそばか中にあるものであろうから、比較的楽であるし、曲がる際にも「傾ける」という動作を使うことが、自然にできるようになるのではないだろうか。

あまりよい例えではなかったかもしれないが、知識というものは学べば学ぶほど、経験は重ねれば重ねるほど、より大きな大陸を作ってくれるものである。

大切なのは、一つ一つを膨らませる努力をすることである。

膨らみ、結びつけば、それは強力な大陸になる。

その大陸は、新しいことを理解し学ぶのに、大きな力を発揮するに違いない。

たくさんの知識の点を生み出し、線でつなげて、大きな面にしていく。

それが学ぶことであり、経験を積む、ということだろう。

Takanori

一人称と三人称、そして二人称。

一人称は、私、である。
(僕とか、俺とかもある、というつっこみは禁止。)

研修を始めたばかりの頃は「私がどう教えるか」という視点で研修をしてしまいがちである。
だが、それは教える側の自己満足になる可能性が高くなるので、私、の視点で研修を行うのはあまりよくない。

三人称は、彼ら、である。
(彼は三人称単数であるが、研修の受講者の想定なので、複数とする。)

ある程度慣れてくると、受講生の事を見られるようになる。
なんとなく分かっていないなぁ、とか、盛り上がってるなぁ、というのを感じられるのだ。

二人称は、あなた、である。
(こちらは、個人を意識することを表現したいので、単数とする。)

最終的には、受講者の一人一人を見ることが望ましい。
例えば、10人の研修であれば、1対10ではなくて、1対1を10組持たなければならない。
これは、コーチングの基本的な考え方である。

一人称の視点から、三人称が見えるようになり、最終的に二人称で対応できるようになる、というのが、私の考える、講師の視点の変化なのだ。

三人称から始めることはできるが、一人一人を見るところまでは、どうしても人を知るための時間がかかる。
それをできるだけ短くすることが、短期の研修における、私の大きな課題である。

一人一人の性格がすぐに分かる眼鏡、とかがあるといいのだが (^^