Takanori

日本を変える力

先日、私の中でも1つマイルストーンとなるだろうと思えるミーティングに参加した。

参加者は、大手文具メーカーの役員を務められた中嶋さん、元日本代表のラグビー選手の小野澤さん、ラグビーマガジンの記者の成見さん、そして勝手に盟友とさせていただいている磯部さんである。

このようなミーティングが実現したきっかけは、10年前に出版した本である。「教えないで教える」というタイトルの、私がその時点で学んでいたこと、気付いたことを書いた本であるが、既に絶版になっている。だが、孫がラグビーを嫌いになってしまったという事件をきっかけに、中嶋さんがその本をブックオフにて入手し、書いてある内容に共感して行動を起こしてくださった。

私に直接電話をいただき、その場でミーティングを開くことが決まり、中嶋さんのコーディネートによりこのようなミーティングが実現されたのだ。

正直に言うと、私の本に書いてあることは、私が見つけたことではない。
ラグビースクールの先輩から学んだこと、書籍から学んだ事、受講生や子供に教えてもらったことがほとんどなのだ。

本はあまり売れなかった。それを「時期が早すぎた」と言ってくださる方もいるのだが、私が本を書く10年も20年も前から、コーチングの考え方は世の中に存在していた。

私はそれを、自分のためにまとめ、できれば多くの方に知って欲しいと思い本を書いた。
一部では良かったと言ってもらえたが、残念ながら全体に影響を与えるようなものではなかった。

近年、学校でもアクティブ・ラーニングが導入されるようになったり、コーチングをベースに置いた参加型の企業研修が評価されるようになってきている。
NHKでは「奇跡のレッスン」「白熱教室」というコーチングに関する要素が多く含まれている番組がシリーズ化されるなど、正しい指導に対する意識が高くなってきているのは感じられる。

確かに「時代の波」は来ているのだろう。

実はビジネスの世界でも「コーチングが重要」とか「人を育てなければならない」というのは何年も前から言われている。
それに関する研修も数多く実施されている。

だから「人の成長を求める」という「時代の波」はずっと昔から来ているのではないかと思う。

だが、実際にはコーチングが出来る上司、人を育てられる組織はそれほど多くなっていない。

人を成長させるための理論、理屈は既にある。実現するための方法論も数多くあり、紹介もされている。

にもかかわらず、実際にできているところ、できている人はそれほど多くない。

私は、それを学び、訓練する機会がないからだと考えている。

事例紹介は多いが、ちゃんと学べる機会は多くはないし、実際に訓練できる場、フィードバックを継続的に受けられる場はさらに少ない。
学べるはずの研修も、知識の伝達で終わっているために行動の変容にはつながらない。

ミーティングをきっかけとして、学ぶ機会を作り、継続的に学べるような仕組みを作っていきたい。

それを実現する道筋が少し見えたのが、私にとってのミーティングの意義であり、今まで講師育成と勉強会、グラウンドでのコーチ育成しか手段を持たなかった私にとって、それはマイルストーンとなることである。

「人を育てられる人を育てる」ための仕組みを作れば、日本は変わる。

「人を育てる文化」が、企業、学校、家庭、少年スポーツに定着すれば、日本は強くなる。

実現を目指して、焦らず、あきらめず、たゆまず歩み続けたい。

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